ノミ・ダニ対策と薬

マダニの季節には要注意です!

Q:マダニに刺(吸血)されると・・・?
A:多数のダニに吸血されると貧血やアレルギー反応を起こすことがあります。また、マダニは様々な病気を伝播することが知らされています。(バベンシア症、ヘパトゾーン症、ライム病など)


バベシア症、へパトゾーン症、ライム病などの病原体はマダニが吸血を始めてから24〜72時間以内に伝播されるといわれています。これらの病気に感染すると、強い貧血や発熱、神経症状などがみられ、手当てが遅れると死に至る場合もあります。マダニには卵→幼ダニ→若ダニ→成ダニの発育ステージがあり、卵以外は全て吸血します。飼い主がマダニの寄生に気づくのは、成ダニが吸血して体重を増し、飽血状態になっている場合がほとんどです。ところが、その時にはすでに病原体は犬の体内に移行しています。だからこそ、成ダニの駆除だけでなく、全てのステージのマダニに対する予防が大事なのです。


ノミ・ダニをあまく見てませんか?

☆ノミの被害は日常的かつ年間を通じた問題です☆
ノミやダニは深刻な問題をもたらす外部寄生虫で、適切な対策が必要です
愛犬や愛猫がノミやマダニにたくさん寄生されて、そしてそれらによる重大な被害を受けてしまわないように、早めの対策を心がけましょう。一時的な駆除だけではなく定期的に継続した、できれば年間を通した対策をお勧めします。

  ※ノミ・ダニ対策はお早めに、そして継続的に。動物病院にご相談ください。


☆マダニは日本全国に分布し、危険な病気を媒介します☆


マダニは、どのような気候・場所にも適応できる寄生虫です。事実、冬に猟犬が被害に遭うこともよく知られており、日本全国、犬・猫・人間を問わず一年を通した問題となっています。


バベシア症やライム病などの病気媒介の危険性が高くなるのは、吸血開始から48時間以降と言われています。


あなたの愛犬大丈夫ですか?

定期的なノミ・マダニ対策をこころがけましょう。


ノミはペットの血を吸い、刺激を与え、またノミアレルギー性皮膚炎※1や条虫の媒介※2など、健康上重大な問題を引き起こすこともあります。さらにノミはあなたの家の中に入り込み、卵や幼虫の状態で、畳のすきまやカーペット、家具の陰などで繁殖をくり返します。
暖房のゆきとどいた近年の住環境では、ノミは冬でも寄生と繁殖をくり返します。※3



※1 ノミに刺されて起こるアレルギー性皮膚炎。かゆみが激しく、湿疹や脱毛なども見られ、いったんアレルギーになると、わずかなノミ寄生でも症状に悪影響を及ぼします



※2 通称サナダムシ。脊椎動物の腸管に寄生し、下痢や嘔吐を引き起こします。動物の肛門あたりに米粒のようなものがあったら、それは条虫の死骸で、まだ寄生している可能性があります。



※3 冬でも室温が13℃以上なら、ノミは卵から成虫になります。 


こんな症状に注意してください!

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マダニによる炎症性肉芽腫

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人間のライム病における慢性遊走性紅斑

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バべシア症に感染した犬の血液標本